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広報南あわじ「まちかどトピックス」(平成29年7月号)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>

まちかどトピックス

思いが詰まった巨大模型が完成

  南海トラフ巨大地震で甚大な被害が想定されている福良地区で5月20日〜27日、事前復興計画案づくりの一環として、住民と神戸大学槻橋研究室の学生らが巨大模型を制作しました。
 事前復興計画は東日本大震災を教訓に、被災して記憶が失われる前に地域に住民から思い出などを聞き取り保存。被災後も地域の魅力を残しながら、スムーズな復興を進めるための計画のことです。
 今回の制作は東北地方の被災地で、被災前の模型を作る「記憶の街」のプロジェクトに携わった同研究室が中心となり取り組まれました。初日の20日は約140人の住民が参加し、準備された福良地区の千分の1スケールの巨大模型(3メートル四方)に、次々と思い出などを書き込んだ旗が立てられていきました。真っ白だった模型も1週間後の27日には、数え切れない旗が立てられ、色付けもされ完成しました。
 神戸大学大学院生の大崎真幸さんは「東日本大震災の被災地でも、模型制作に多くの人たちに参加いただき、とても喜んでもらえた。互いに思い出などを話すことで、新たなコミュニティの形成に役立てたと思う。今回制作した模型をデータ化し、事前復興計画案を策定していく」と話してくれました。

わらぞうり作りで3世代交流

 5月19日、北阿万保育所で恒例行事の「わらぞうり作り」が開催されました。
 同行事は地域の3世代交流を目的に毎年開催されており、老人クラブのメンバーが同所の保護者と園児らに、布を使用したわらぞうりの作り方を指導します。
 この日、参加した保護者と園児ら47人は7人の指導者から手取り足取り教わりながら、約2時間掛けて作製。完成したぞうりを履いた三善咲月ちゃんは、「温かくて気持ちが良い」と喜んでいました。

鱧供養祭を開催

 淡路島の夏の味覚を代表する「鱧」。灘と沼島の旅館などでつくる「灘・沼島観光ふるさと会」では毎年、豊漁を祈願して沼島で「鱧供養祭」を行っています。今年は、5月24日に開催し、ふるさと会のメンバーや観光関係者、行政関係者ら約20人が参加しました。
 西光寺で営まれた法要では、鱧が泳ぐ水槽の前で寺川光信住職がお経を読んで供養。また参加者らも順に焼香し、手を合わせて豊漁を祈りました。この後、参加者らは船に乗り込み、上立神岩の前に移動し、一斉に8匹の鱧を海に放流しました。
 灘・沼島観光ふるさと会の齋藤聡会長(灘)は「沼島の鱧はよそで食べられない味。一人でも多くの人に味わってもらいたい」と話していました。

沼島で県指定文化財を探訪

  市民講座「県指定で巡る沼島」が5月27日に沼島で開かれ、参加者22人が「さや状褶曲」や「神宮寺庭園」など県指定文化財5点を講師の説明を受けながら見学しました。
 神宮寺が所蔵する県指定文化財「紺紙金銀字入大乗論」と「尊勝法華曼荼羅」は、今回特別公開。美術品としても一級品の評価を受けており、参加者らは興味深そうに見入っていました。また、沼島の北端にある「さや状褶曲」は古い地殻変動の痕跡が岩の表面に表れた県の天然記念物。大潮の干潮時にだけ観察ができるため、参加者らはそれに合わせて見学し、講師から岩が出来たメカニズム等の説明を受けました。
 当講座の担当者は「今後も様々な題材の市民講座を実施して、南あわじを知る機会を増やしていきたい」と話していました。