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南あわじ市のおいしい給食Vol.6
淡路島のタコ
■□■ タコの漁師さんから聞いたお話 ■□■
情報提供:釣船 内良
淡路島近海で獲れるマダコ。
その水揚げ量が日本一だということを皆さんは知っていますか?
エビやカニ、貝などマダコのエサが豊富に生息する海で育ったマダコは、
「甘み」と「うまみ」が強く兵庫県を代表する特産品です。
1.タコ壺漁(たこつぼりょう)
淡路島近海でさまざまな漁が行われていますがタコの漁もなかなか個性的。
下の壺は、タコ壺漁(たこつぼりょう)で使われる道具の一つで、その名もタコ壺です。
それでは蛸壺漁の映像を見てみましょう。
動画にリンク<外部リンク>
2.タコの習性を活かした特色ある漁
タコは(1)タイなどの敵から身を隠す、(2)獲物をねらう、(3)産卵するなどの目的から
せまい所に潜り込むという習性があります。
タコ壺漁は、このタコの習性を逆手にとった狩猟方法です。
また、その歴史は古く弥生時代の遺跡からタコ壺の土器がたくさん発見されています。
時代が変わった今でもその狩猟方法は受け継がれており
タコ漁の期間、上の図のように海底にタコ壺を沈めては、モーターで引き上げるという作業を
繰り返しながらタコを収穫します。
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とはいえ、タコ壺を沈める場所は、「漁師の経験と勘」。
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取材させてもらった船の上では、漁師になりたいという若者に対して
「仕掛けの位置」や「ロープの結び方」など、親方からの指導の様子を見ることができました。
こうして次の世代へと伝統の漁法は受け継がれています。
今日も、たくさんのタコ壺が沈められているかも…。
そんな目で海を見てみるといつもの景色が違ったものに見えてくるかもしれませんね。