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ふれあい市長室(164)

印刷用ページを表示する更新日:2019年6月1日更新 <外部リンク>

マスメディア戦略も大切

令和元年(2019年)6月 南あわじ市長 守本 憲弘

 「最近、淡路島がテレビや新聞などでよく取り上げられていますね」とお褒めの言葉をいただくことが増え、うれしく思っています。東京の友人からも「『はじまりの島』という淡路島のゲームを南あわじ市の職員がテレビで紹介していた」とか「淡路島サクラマスのニュースを見た」などとメールをもらいました。淡路島がドラマのロケに使われることも度々あり、島外の方との話題には格好です。
 「南あわじ市・淡路島」は、多彩で良質な食材、優れた自然の景観、深い歴史や伝統文化など、全国にも誇れる「売り」がいくつもありますが、「美味しい、きれい、楽しい」にあぐらをかいていては、テレビや新聞、雑誌には取り扱っていただけません。
 活発な報道は、地元記者の熱意のおかげでもありますが、マスメディアが探しているのは、視聴者にアピールできる、いわゆる「トガッタ」情報です。その地域ならではの商品の「珍しさ」、生産者の苦労や成功談などの「ストーリー」、取材への協力姿勢などが記者や担当ディレクターに伝わって初めて取り上げてもらえます。素材を磨くことに加え、積極的に働きかける緻密な広報戦略が大切です。
 例えば、「淡路島3年とらふぐ」、「淡路島サクラマス」、「淡路島なるとオレンジ」などは、生産者と飲食店・旅館などが連携し、「地域全体で頑張っている」雰囲気を醸し出すとともに、目の肥えた女性リピーターにも飽きられない「選べる・比較できる」多彩なメニューを開発し、SNSで発信するなど、話題になるよう工夫を凝らしています。
 商工観光団体や行政は、こうした情報をメディアに積極的に提供して取材のきっかけづくりをしています。本市でも、500ヵ所以上のテレビ番組、制作会社、新聞・雑誌社に対し、年に数回、封筒いっぱいの各種のパンフレットやイベント紹介を送付するとともに、取材に対しては、担当者が張り付いて丁寧な対応に努めています。淡路くにうみ協会フィルムオフィスもドラマロケの招致に活発に取り組んでいます。
 テレビ広告を出そうとすれば、全国ネットで1秒約3万円の放映料と言われ、大変高価です。一方、ニュースなどで紹介されれば、広告以上の効果を生むことも多く、精力的に取り組む価値があります。メディア戦略を持つ地域とそうでない地域との格差は大きく開いていきます。
 「『トガッタ』商品・サービスがある」あるいは「商品に話題性をつけたい」というようなことがございましたら、食の拠点推進課(電話番号43-5224)にご相談ください。商品の品質・内容はもちろん最も重要ですが、見せ方、伝え方などにも工夫して、官民一体となって、商品はもとより、南あわじ市・淡路島そのもののブランド化を進めていけたらと思っています。