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ふれあい市長室(91)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>


未来への布石は今生きる者の使命

 

平成25年5月 南あわじ市長 中 田 勝 久


 市民の皆様や学校法人順正学園、関係者各位のご尽力を賜り、元の県立志知高等学校を再生し、吉備国際大学南あわじ志知キャンパス地域創成農学部が開校しました。定員60名のところ56名(内女性7名)の学生が学ぶこととなりました。是非とも学生さん達を地域で支えていただき、ふるさとを再生する優秀な人材を育てていただきたいと存じます。
 教授は、元神戸大学副学長の眞山滋志学部長を筆頭に、神戸大学、京都大学出身のすばらしい先生方が中心となり、生産・加工・農業経済等幅広い分野を総合的に学び、大産地をフィールドとした全国に珍しい学部となっております。
 単に大学を誘致したのではありません。先生方の知財・ネットワークを活用し学生と共に地域が成長するとともに、関係団体と連携しながら農業振興や地域活性化に繋げてまいります。早速、先生方は色々な仕掛けづくりに挑戦いただいております。
 一方、最重要課題の防災対策においては、南海トラフ巨大地震及び津波を想定して、小中学校・保育所の耐震化や屋内外告知システムの構築、避難路整備等数多くのハード事業と併せて、「逃げる」を主眼に自主防災組織の構築や防災計画の見直しなどのソフト事業等様々な施策を展開しておりますが、まだまだ課題が山積みです。
 先般、和歌山県海南市の下津港においては、国土交通省の浮上式の防波堤動作試験が始まりました。防波堤の鋼管は円柱の形で、直径約3メートル、海面上約7.5メートルに浮上し、湾口幅約230メートルにわたって設置を進めています。南あわじ市は、県下で最も大きな被害を受ける地域として迅速に準備を整えなければなりません。ハード事業には限界がありますが最低限度の対策が必要であります。
 兵庫県が検討課題にしております福良の湾口防波堤建設については、一部批判的な発言もありますが、防波について何もしないでよいのか、市民の財産を少しでも守るためにはどうすべきかなど、地域の方と検討する必要があります。
 時は止まっておりません。市民の皆様におかれましては、将来世代への責務として今生きる者が何をすべきか考え、共に行動してまいりたいと存じますので、責任あるご教授をお願い申し上げます。