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ふれあい市長室(81)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>


市自主防災組織の南三陸町視察研修に同行


平成24年6月 南あわじ市長 中 田 勝 久


 市内沿岸部自主防災組織代表者の方々に呼びかけ、約30人が参加して宮城県南三陸町へ5月17日視察研修を行いました。
 私も、現地で参加者の方々と合流し研修や被災地の現場を一年ぶりに視察してまいりました。
 被災地では、ガレキは撤去されておりましたが、土地については更地のままで、復興にはまだまだ時間が必要と痛感し、東日本大震災がこれほどまで甚大であったのかと改めて心を痛め、復興の難しさを痛感いたしました。
 今回の研修は、被災直後から地域の方々と共に支援活動を現在も行っておられる「すばらしい歌津をつくる協議会」の小野寺寛会長に体験談をお聞きし、今後の南あわじ市の自主防災活動の充実を図るために計画いたしました。
 小野寺会長のお話の中で、自動車で移動することの出来ない地震が発生した状況でも、津波被害をあまり受けない高台の住民の方々は、常に炊き出し等の支援を当然するものと思われており、地区の方々は自然と行動されていたとのこと。このような共助の意識と行動は、普段から地域間の交流が必要であり、また孤立地域の方々は互いに協力しあうなど、平常時の近所付き合いの大切さを話されました。
 また、孤立地域への支援道路の復旧の大切さ、平時では必要がない災害時の非常持ち出し品としての「身分証明になる書類、預金通帳」や「3日程度の食料」の重要性も伝えていただきました。
 最後に、いつ発生するかわからない災害は一人ひとりの備えが命を守ることにつながると共に普段からの町づくりに「絆」の大切さを強調されました。
 南三陸町の佐藤仁町長からは、昨年4月27日に当市が救援物資を届けたことや淡路人形浄瑠璃公演が住民に元気をあたえたことなど、あらためてお礼のことばをいただきました。
 佐藤町長は、防災対策や復旧・復興に関して、避難行動の大切さや行政の限界、災害発生時は自助・共助の取り組みが必要であり、公助はその一助であると強調されました。
 現在は、新しい南三陸町の建設に向け、どう立ち向かって行くか町民と共に前へ進んでいると私たちに力強く伝えていただきました。
 南あわじ市においても、いつ発生してもおかしくない東南海・南海地震の対策として、今回参加されました自主防災組織代表者の方々が、東日本大震災で甚大な被害を受けられた宮城県南三陸町への視察研修を契機に、いかに自分の命・家族の命・地域の命を守り、防災・減災に結びつけられるよう取り組むかの指針となり、これからの地域の防災力向上に向け、リーダーとして実のある研修が出来たと思っております。ほんとうにご苦労さまでした。


防災対策庁舎前で黙祷をする参加者の写真です
▲防災対策庁舎前で黙祷