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ふれあい市長室(72)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>


大学学部誘致で若者のあふれるまちに


平成23年9月 南あわじ市長 中 田 勝 久

 

 県の高校再編により、平成21年3月に県立志知高等学校が閉校されてから2年半が過ぎました。
 先日、毎年心配されている淡路三原高校のクラス数を維持するため、大西県教育長へ地元自治会やPTA、婦人会や老人会、永田県議とともに陳情に訪問しました。何とか多くの地元学生が地元の高校に通えるよう今後も引き続き努力してまいる所存です。
 一方、志知高校跡地については、閉校時より県当局・県教育委員会へ強く要請してまいりましたが、なかなか活用方法が定まらず、地元や関係者から厳しいご意見を多数いただいておりました。
 また、地元自治会や農業委員会、農協や酪農協、水交会や志知高校同窓会から、「地域が閑散とし活力がなくなった。地域の特性を生かした農漁業関係の教育機関や研究・人材育成施設を誘致し、地域活性化の起爆剤としていただきたい」との強い要望を本年いただきました。併せて、活性化委員会からも「放置された志知高校に、地域と連携できる大学などの教育機関を早急に誘致してほしい」との要請もいただきました。
 志知高校閉校前から県と協議し、市単独でも大学や企業への訪問を重ねてまいりましたが、昨今の経済情勢や少子化の時代に興味を持っていただける所はありませんでした。
 しかし、各方面からの熱い思いや強いご要望もあることから、粘り強く努力を重ねていた折、ご助言いただける方を通じ大学学部誘致に向けて具体化できるのではないかとの感触を得ることができました。当初は志知高校時代と同規模程度で、市内への波及効果を視野に入れながら全国有数の農漁業大産地の特徴を生かし、環境・福祉などを組み入れ地域の再生を考慮した大学学部の設置をめざしてまいりたいと考えております。
 費用対効果や持続性など、熟慮英断しなければならない課題は数多くありますが、数十年前からの淡路島民の悲願でもあり、単なる誘致ではなく、研究開発や地域との強固な連携、新たな起業や産業へのカンフル剤となるような仕組みづくりも考えながら積極的に判断してまいりたいと存じますので、市民の皆様におかれましては、ご支援、ご理解いただきますようお願いいたします。

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