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ふれあい市長室(70)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>


大震災に備え「命を守る」行動に全力を


平成23年7月 南あわじ市長 中 田 勝 久

 

 先月号で東日本大震災の被災地「南三陸町」訪問について触れました。佐藤町長から「津波警報・注意報が発表されたら、まず高台に逃げること。日頃から実践訓練を行い、避難路や避難場所など、自分自身の頭と身体に十分覚え込ませておくこと」と熱くご指導いただきました。
 合併後「防災対策」を最重要施策として進めておりますが、もう一度検証し直し、避難路の再整備調査や現地対策本部の再考、津波避難マニュアルの作成と併せて、防災計画やハザードマップの見直しを行います。また、災害発生時に大きな役割を担う消防団、自治会、自主防災組織、自衛隊、警察、医療機関、生活資材調達業者などとの連携強化を行うとともに、各団体組織内での行動計画など再点検をお願いしていきます。特に自主防災組織の役割が重要ですので、再度議論・検証を重ねていただく事をお願いします。
 一方、早期に学校耐震化100%やケーブルテレビ網の整備など多額の投資を行ってきましたが、ハード事業には限界があり、(1)自分の命は自分で守る(2)家族の命は家族で守る(3)地域の命は地域で守ることが原則です。そのためには、情報の入手、行動、準備と併せて、機会あるごとに家族での団欒、地域の会合で地震・津波を話題に出していただくことが大事です。
 情報伝達を徹底するため、今年整備する全国瞬時警報システム(Jアラート)により少しでも早く地震の予兆を知らせ、携帯電話による防災ネット、停電しても2時間は稼動できる110本のサイレン・スピーカーを通じ屋外へ発信、ケーブルテレビ網を使って屋内へ放送します。また、発信側の停電に備えた発電機の活用や洲本市とも接続した光ケーブル断線時の逆方向通信対応などを行います。
 「逃げる、命を守る」ための行動では、避難場所や通路を頭の中に叩き込み即座に逃げる。家族や親戚、ご近所や自主防災組織などとの対応手法や連絡方法、逸れた時の集合場所など確認しておく。
 準備では、防災訓練に真剣に参加する。通帳や印鑑など大切なものや懐中電灯・ラジオ・水など災害必需品の備蓄や常に持ち出せる位置に置いておく。家具の固定を行い、市が補助している耐震診断や耐震化(例えば寝室をシェルター化する)、フェニックス共済への積極的な加入などを行う。
 市民の皆様におかれましては、是非とも災害時に全ての「命を守る」ため、一人ひとりが自覚を持ち、それぞれの役割を全ういただきますようお願い申し上げます。

           避難マップのイラスト    家族会議のイラスト