ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地トップページ > 市長の部屋 > ふれあい市長室 > 平成29年度 > ふれあい市長室(141)

本文

ふれあい市長室(141)

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新 <外部リンク>

吉備国際大学 

平成29年7月 南あわじ市長 守本 憲弘

吉備国際大学の画像

  「害獣の捕獲とジビエとしての活用」「ナルトオレンジ等地域産品の加工品開発」「野菜やイネの病害研究と抵抗性品種開発」「ワークシェアリング就労プロジェクト」「放牧による除草・獣害防止、集落維持効果の研究」「野菜の抗酸化成分を増産する栽培法の研究」――これらは、吉備国際大学が、平成25年度から28年度にかけて取り組んできた、地域との連携によるプロジェクトです。更に、29年度からは、地域貢献ボランティア活動も授業として実施されることになりました。
 若い学生達が、教授の指導の下、地域住民の協力を得て、教室での学習、試験場での研究にとどまらず、生活・産業の現場とのつながりの中でこれらの課題に取り組んでいます。この共同作業に参加した住民の皆様は、自らが作っている地域産品の更なる付加価値向上の方策を見つけたり、頭を悩ませている作物の獣害や病害の軽減の可能性に明るい未来を感じられたりしたのではないでしょうか。
 現在、志知キャンパスの学生数は、174名です。来年度には、地域創成農学部を地域創成農学科と醸造学科を擁する農学部に改組すべく準備を進めており、その際には、学生定数も一学年90名の規模に倍増します。市としても、大学に対して、更に幅広い分野で、地域との連携強化をすすめていただくことを要望し、また応援することとしています。
 また、もう一つ理事長をはじめ幹部の方々にお願いしているのは、伝統芸能部の創設です。志知キャンパスの学生有志に、淡路人形浄瑠璃に取り組んでいただければ、市内の高校や中学の部活動メンバーとのつながりも生まれます。更に、同大学は、多くの海外の大学と提携しており、交流事業も活発に実施しています。その機会に学生が日本の伝統芸能を披露すれば、大学同士の文化交流も大きく深まるものと思います。
 私は、大学生の皆さんが、教室での学習と社会の現場での活動を結びつけ、楽しく充実したキャンパスライフを送り、知識面でも人間的にも大きく成長し卒業していく、そのような学びの場を作ることが重要であると考えています。そして、南あわじ市での学生生活の面白さ、手応えを学生自身や住民が様々な形で発信し、吉備国際大学が日本中あるいは海外から意欲ある若者を引きつける「わがまちの大学」となっていくことを期待してやみません。