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政務活動費収支報告書(令和4年度:4月1日~1月20日)
会派名 : 一期一会
金額 |
摘要 |
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政務活動費 |
150,000円 |
金額 |
摘要 |
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調査研究費 |
37,692円 |
先進地視察 |
研修費 |
27,804円 |
参加費、交通費等 |
広報広聴費 |
0円 |
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要請・陳情活動費 |
0円 |
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会議費 |
0円 |
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資料作成費 |
0円 |
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資料購入費 |
1,980円 |
図書購入費 |
事務費 |
0円 |
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計 |
67,476円 |
残額 82,524円(25,000円+57,524円)
・令和5年1月20日付で会派解散のため、2月以降2か月分の政務活動費25,000円を返還。
・10か月分の政務活動費125,000円-67,476円=57,524円
令和4年度第一回市町村議会議員特別セミナー
日時:2022年4月11日・12日
〇地方行政と政策デザイン 講師:福井県知事 杉本達治氏
観察主義のOODA ループの導入や政策トライヤル枠予算の導入、若手・女性の管理職登用。また技術職員の市町派遣など現場主義の創造・機動的な県政運営。またコロナ対策や子育て支援、移住促進事例も。人を巻き込む政策提案においてEBPM(統計分析・データ)の視点だけではなく、楽しさや共感等のデザイン思考、住民にとっての分かりやすさも重要であると学んだ。
〇日本の少子化対策はなぜ失敗したのか 講師:中央大学文学部社会学 山田昌弘教授
少子高齢化日米の比較、日本の未婚率、1980 年代と現在の経済状況の比較、また今後の男女共同参画推進・多様な家族のあり方・社会保障などを学んだ。これからの日本は人口の少ない世代が親世代を迎え出生率を上げても出生数は減少する、日本の文化や地域性を踏まえた男女共同参画等を行い効果的に取り組む必要があると感じた。
〇行動する SDGs-「ごみ」からのアプローチ 京都大学大学院地球環境学 浅利美鈴准教授
ゴミから考える SDGs や環境問題。40 年の京都でのゴミ調査。家庭ごみの内訳、プラスチック廃棄物の課題と今後、これからの資源循環のあり方や京都大学の取り組みについての講義。1960 年代から急増したゴミ。化石燃料を持たない日本にとって大きな問題でもある。ゴミ削減に対して様々な考え方があるが日本文化のひとつ「足るを知る」が最も合うと感じている。
〇歴史的資源を活用した観光まちづくり 講師:バリューマネジメント(株) 代表 他力野 淳氏
歴史的文化財などの建造物を全国で 54 棟活用した実績あるバリューマネジメントによる歴史的資源や行政の遊休施設の利活用、行政と連携したまちづくりを事例をもとに解説。稼げる文化財の活用とそれによる街への波及効果の講義。保存するだけの文化財は地域にとって負担になりかねない。起源や歴史を生かしながら、他では真似できない稼げるまちづくりの可能性を学んだ。
南あわじ市議会視察団 四国研修
日時:2022年7月11日・12日
【コンビニで限界集落再生!(徳島県那賀町)】
徳島空港から150分。面積約695k平方メートル(淡路島より大きい)人口6,986人、9割以上が森林の那賀町。この町が電子書籍で有名なメディアドゥ社長、藤田 恭嗣氏(那賀町出身)が連携して行う町の施設を活用した事業を視察。日本一のマンガ図書館計画や高度なデザインのコンビニ、キャンプ場運営など、人を惹き付ける仕掛けで観光や移住者を呼び込んでいます。
なかでも視察した『未来コンビニ』は世界三大デザイン賞 RED DOT DESIGN AWARD2021の最高賞を受賞、地域の生活や教育面への貢献を重視する運営も素晴らしいものだった。また民間運営への長期無償貸付やふるさと創生基金を活用したインフラ投資など思いきった行政判断も背景にあると感じた。
【ゴミゼロと葉っぱビジネス(徳島県上勝町)】
四国で最も人口が少ない町(1434名)上勝町。高齢化人口率55%、全面積の88%が山の町。昭和56年の大寒波で主幹産業のみかん生産が全滅。この状況下、若手農協職員が『つまもの(和食のお吸い物や刺身に用いる付け合わせの花木)』に目を付け、花木農家4件から事業を開始。現在は149事業者が出荷、企業年商は2.7億円(全国シェア7割)に拡大、町の基幹産業に。女性高齢者が主な従事者で最大年商は2000万円/一件。また保健医療制度からみる医療費が高齢者の全国平均の2割とその取組が行政負担の軽減にも繋がっている。
またゼロ・ウェイストの取組を視察研修。全国の市町村リサイクル率20%に対して上勝町は80%と驚異的な数字。背景には徹底した分別と処理方法(町のゴミ回収はなく、生ゴミは各自生ごみ処理機で行います)=Reduceとモノと利用者をまちが繋げる再使用=Reuseの取組があった。
きっかけは財政難による処理場問題。そこから3年間町民と根気強く説明や議論を続け、いまでは全国から視察が来るような町に。
『分別は大変』と語る地域の方の表情には、町を誇らしく思う姿があった。地域が誇れる取組にすることでひとり一人にとっても意義ある取組になると感じた。
【隈研吾建築物による自然共生・観光交流】
人口3,175人、面積は南あわじ市とほぼ同じ236キロ平方メートル。町の91%が森林と言う檮原町。坂本龍馬の脱藩の道・維新の道でも有名なこの町は近年、建築家『隈研吾』が手掛けた建造物を活用したまちづくりを行っている。今回は隈研吾氏のルーツとなった芝居小屋『ゆすはら座』やまちの駅『ゆすはら』『檮原町総合庁舎』に最新の建造物『檮原町立図書館』『雲の上のギャラリー』等、隈研吾氏設計の5施設を視察、それぞれの活用について担当者から話を聞いた。その施設の活用状況を知る一方、年間予算70億円(財政力指数0.13)のまちで町立図書館建設に13億円とどのような方法で資金調達をしたのか。また町立病院の経営は。この規模で基金(貯金)90億円はどのように集めたのかの疑問も生まれた。
今回の四国研修を通じて『人口が減っても活力あるまち』を私なりに考えながら町を巡った。そのなかで『役所が遠い』『ごみ回収がない』『スーパーが無い』など、人口が減ると財源は厳しく都会に比較すると行政サービスが著しく低下することを痛感した。その一方それでもその町に住むからこその強い地域愛も感じた。人口が少ないからこそ官民連携し一点集中の施策を用いて、そのまちの強い魅力や活力を創る。今回視察した町と比べると南あわじ市は人口も多く、多様性も魅力の一つですが、人口が減っても魅力ある町は創れるという視点で今後も取り組みます。