南あわじ市市勢要覧
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太夫、三味線、人形遣いの三業が息を合わせて表現する総合芸術「淡路人形浄瑠璃」。浄瑠璃の語りと三味線には「息づかい」と「間」の美学があり、まるで命が宿ったかのような人形には、人間以上に人間らしく見せる独特の世界があります。その歴史は約500年といわれ、百太夫という人形遣いが三原郡三條村(現南あわじ市市三條)に滞在し、人形の操りを教えたのが始まりと伝えられています。江戸時代になると最盛期を迎え、藩の保護で40以上の人形座が巡業し、浄瑠璃文化が全国に広がりました。市では浄瑠璃の保存・継承に向けて、後継者育成に取り組んでいる他、市内に拠点を置く淡路人形座は、国内外への出張公演や出張講座も行っています。500年の伝統を持つ豊かな人形文化淡路人形浄瑠璃500年の伝統を受け継ぎ、現在活動しているただ一つの人形座。国内外での公演活動だけでなく、後継者団体の指導、全国各地の保存会への協力など、人形浄瑠璃の発展・普及に取り組んでいます。芝居情緒豊かな劇場で淡路人形の演目を気軽に楽しむことができます。50周年を迎えた淡路人形座郷土の宝を語り継ぐ南あわじ市立三原中学校郷土部や同市立南淡中学校郷土芸能部では、淡路人形浄瑠璃の伝承に取り組んでいます。太夫、三味線、人形遣いの三業全てを生徒自身がこなし、島内外で公演を実施。舞台の感動と浄瑠璃の醍醐味を体感しています。また、県立淡路三原高等学校郷土部では、東京・国立劇場の舞台に立った他、カナダ、台湾、フランスなどで海外公演を行い、郷土南あわじの伝統芸能を世界で披露しています。中学・高校でのクラブ活動でも伝承新会館を拠点に公演ケレン味あふれる演出太棹の伴奏と義太夫の語りe Awaji traditional puppet show embodies the aesthetics of breath-ing and pausing in its Joruri narra-tive and shamisen music. Puppets seem to be actually alive during the show. is culture is believed to have a tradition of approximately 500 years. At present, the city government is taking initiatives to preserve and inherit the Awaji traditional puppet show and develop successors for it.Rich puppet culturewith a tradition of 500 yearsこのページの内容は、南あわじ市ホームページでご覧いただけます。ひゃくだゆう15
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