南あわじ市市勢要覧 2018
29/36

In April 2015, seven bronze bell-shaped ancient vessels were found in the Matsuho District. They are of high historical value and it is said to be the most important archaeological discovery in decades.これまでの常識を覆す大発見■五斗長垣内遺跡と出土品■塩壺西遺跡■舟木遺跡■石の寝屋古墳群■畑田遺跡の棒状石製品■貴船神社遺跡■引野遺跡■伊弉諾神宮■御井の清水■明石海峡と松帆の浦■絵島淡路市■慶野銅鐸■二ツ石戎ノ前遺跡及び出土品■下内膳遺跡■岡の谷1号墳■旧城内遺跡■コヤダニ古墳出土三角縁神獣鏡■先山千光寺■紀淡海峡と由良・成ヶ島洲本市■中川原銅鐸■日光寺銅鐸■銅鐸出土地 中の御堂■松帆銅鐸■古津路銅剣■沖ノ島古墳群と棒状石製品■木戸原遺跡と出土遺物■大和大圀魂神社■鳴門海峡とうずしお■淡路人形浄瑠璃■自凝島神社と国生み神話伝承地■沼島南あわじ市構成文化財まさか自分が松帆銅鐸の大発見という重大なできごとに遭遇するとは思っていなかったので、非常に驚きました。元々銅鐸は謎の多い金属器でしたが、松帆銅鐸の出土によって新たな発見やこれまで考えられてきたことを確証し、銅鐸研究を再考する必要が出てきました。まさに、大きく歴史が動きましたね。市からは銅剣も14本出土しており、弥生時代の貴重な金属である青銅器を多数所有できるほど豊かな人々がこの地にはいたことになります。その豊かさは、時の王権や御食国へとつながっていったと考えられます。淡路島は、日本の歴史上とても重要な島だったのです。南あわじ市埋蔵文化財調査事務所定松 佳重さん松帆銅鐸発見を契機に島の歴史に誇りをもってほしい 平成27年(2015)4月、松帆地区から銅鐸7点が発見されました。その歴史的価値は非常に高く、数十年に一度の大発見といわれています。 発見された銅鐸の中に舌(振り子)が入っていたこと、舌と銅鐸をつなぐ紐が一緒に見つかったこと、銅鐸の中に付着していた植物から埋められた年代がわかったことなど、数々の大発見は、銅鐸のこれまでの常識を変える可能性を秘めています。ぜつ工場の砂山で、大きな銅鐸の中に小さな銅鐸が収められている状態(入れ子)で発見された松帆銅鐸27

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る